新型コロナウィルスの感染する仕組みであるスパイクが解析された。
ネットでこんな記事がありました。
感染の仕組みが調べられ、ワクチン開発に繋がる進展があったようです。
新型コロナのヒトの細胞にくっつく吸盤のような構造が解明されてワクチン開発に貢献。
世界各地で猛威を奮っている新型コロナウイルスが米国の研究者たちにより、ウイルスの表面にある「スパイク」と呼ばれる突起状のタンパク質の3次元的な構造が明らかになり研究結果はテキサス大学のダニエル・ラップ氏らによってまとめられ、2月19日に学術雑誌「Science」に掲載されました。ウイルスの表面上にある突起状なスパイクはまるで吸盤のように外側に向けて広がった形状で新型コロナウイルスによる感染にはこの吸盤の上部分がヒト細胞にくっつくことで始まるために
ワクチンはスパイクの構造解析によって、抗ウイルス薬やワクチンの開発に繋がります。
一般的に、ウイルスが人細胞へと感染がするには、ウイルスがスパイクによって、人の細胞に結合する必要があり、結合すると新型コロナウイルスの表面分子が働きます。この表面分子にはヒト細胞に異物だと思わせない働きが作用して混乱した細胞がコロナウイルスを自分の一部だと認識し、内部に取り込んでしまうのです。
細胞内への侵入に成功すると、コロナウイルスは自分のRNAを細胞の中に吐き出します。
コロナウイルスの遺伝子には、細胞の遺伝子をジャックする能力があり、ジャックされた細胞はコロナウイルスの生産をはじめるようになります。
そうして生産されたコロナウイルスは、細胞の外へと排出され、また別の宿主となる細胞を探すことになります。スパイク構造を解析するために、直接タンパク質の構造を撮影できるクライオ電子顕微鏡を用いた結果、コロナウイルスのスパイクたんぱく質の配列情報は、SARSのものと98%
一致していて、コロナウイルスのスパイク構造はSARSと非常に似ていることが判明。SARSの抗ウイルス薬が、コロナウイルスにも有効だと考えられましたが実験の結果、SARSの抗ウイルス薬はコロナウイルスには全く効きませんでした。
僅かな変異で耐性を獲得していたのです。
他に異なる点として新型コロナウイルスのスパイクはSARSのスパイクよりも、ヒト細胞に対して10〜20倍の高い親和性(結合しやすさ)を持っていることも分かったのです。
研究者はコロナウイルスのこの高い結合力が、伝染力の高さに影響していると述べています。
サイエンスメディア
ナゾロジーより
下記追加情報です。
詳しくはこれかな